自販機について

 健です。今日は自販機の飲み物についてつらつらと語ります。先日、仕事での出先、駅のホームで何か飲み物を買おうと、自販機の前に立ちました。あ、こんなのがある、と思って購入したのは「じっくりコトコト冷製じゃがいものスープ」です。さっそく缶を開けていただくと、もうすぐ電車が来る駅のホームで、口の中だけレストランです。真夏、スーツで電車を待っている状況からして、まあ口に運ばれてくるのはお茶のたぐいだろうと思っていた身体が「じゃ、じゃがいものスープ!?」とびっくりしています。最近は、冬になると、ジュースやお茶に並んで、カレースープ、麻婆スープ、ラーメンスープなどのホット缶を見かけることがありますね。長きにわたり、ジュース・お茶以外の飲み物として、「コーンスープ」と「おしるこ」の2大巨頭が君臨していた日本の自販機界に、新しい風が吹いているようです。
 さかのぼって我が自販機経験をふりかえれば、私の小学生くらいの時分にはまだ、ジュースやコーヒーがカップに注がれるタイプの自販機が多数あり、それは「ホット」「ミルク」という、コーヒーや紅茶向けに用意されたであろうボタンに、「パイナップルジュース」と押すと、ほんとうにパイナップルジュースをホットに熱してミルクが注がれたものが出てくるという、かなりワイルドな自販機時代でありました。高校時代には、正規のオロナミンCを3倍に薄めたような味がゴクゴク楽しめる「ライフガード」を部活帰りに必ず飲んでいて、当時の自分の体の2割くらいはライフガードで作られていたのではないかと思います。
 そして現在。最後つぶが出てこない、というコーンスープの可愛らしい「あるある」をも容赦なく越えるメーカー技術。今では最後のひとつぶまでスムーズに出てくるように缶の底が工夫されているらしいですね。「あれ最後出てこないよねー!」などという会話は令和の若者たちの間ではもう成り立たないのでしょう。
しかし、そもそも、つぶを入れようとか、そのつぶも最後まで出るようにしようとか、工夫してしまう凝り性なあたりに、自販機にぎゅっとつまった日本カルチャーを感じます。コーヒーにしても、香りにこだわったり缶の形にこだわったり、無糖にしたり微糖にしたりミルクたっぷりにしたり、どれだけ種類があるというのでしょう。自販機の飲み物には、「そうきたか!」と膝をうつセンスの良い商品あり、「あのヒット商品と酷似」な二番煎じ商品もあり、これはきっと今のうちに飲んでおかないとなくなってしまう、と思われる失敗ぎみな商品も含め、かかわる人々の熱意とサービス精神と創意工夫となんやかやが合わさって並んでいて、結果、とてもわくわくがつまっています。そんな自販機が、私は好きです。ついでに今、自分、自販機に飲み物を入れるバイトをしたことがあったのを思い出しました。あれはキツかったです・・・・。

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この記事を書いた人

絵本・児童書では主に背景の絵を担当。税理士。
大学卒業後、ラジオの仕事がしたかったものの、父親が警察官だった影響で自分もつい公務員に。その後、税理士になって独立。
「山手線を徒歩で一周してみる」「各メーカーの麻婆豆腐食べ比べ」
「スタミナドリンク飲み比べ」「競馬でコンスタントに利益をだすことはできないかの試算」などなどに挑んでしまう性分で、計算機を山ほど試したことがあるため、『がっちりマンデー』のカシオさんの回に出演、
オリンピック好きが高じて『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』のオリンピック企画にも出演。
立ち食いそばにもなかなか詳しい。

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