Where is どこ?

健です。近年は、街に出ると外国の方も多いですよね。スマホを片手に何か探している姿を見かけると、聞いてくれれば一緒に解決するのに、と思うものの、勉強して身に付けたはずの私の英語力は、若かりし頃、インド系の外国人の方を前に「どこご出身ですか」と聞こうとして「Where isどこ?」と質問したのをかわきりに、発揮された試しがないことをここに告白しましょう。イギリス人風の方に新宿で「思い出横丁はどこですか」と聞かれた時も、道順を説明する英語が浮かんでこず、「Come on(来い!=すでに失礼)」と直に案内、ここが思い出横丁ですよ、という気持ちを込めて両手を広げ「This!!」。せめてHere(ここ)は出てこなかったんでしょうか。電車内で「この電車は太田駅に行きますか」と不安げに聞いてきた外国の方には、30分で着きますよ、のつもりで「30times!(30回だよ!=いや何が?)」。私に英語を教えてきた、歴代の先生方の大きなため息が聞こえてきそうです。そもそも、「どこ出身ですか」は、日本人の誰もが安心して口にできる唯一の質問といっても過言ではないのに「Where is どこ?」とは、私の語学力こそどこに行ってしまったのか、もはや哲学的ですらあるその質問に、聞かれた方もきっと「えっと、どこだろう??」と深く困惑されたことでしょう。日本を訪ねて来られる方は、ますます多岐にわたると思われますので、もう言語にとらわれないパフォーマンスを磨いて、みなさんの来日時のささやかな問題解決の一助になろうと思います。

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この記事を書いた人

絵本・児童書の企画、文章、絵全般を担当。元銀行員。
独学で『こどもの未来絵本大賞』受賞、『こどもの詩周南賞作詞部門』優秀賞、健との共作で『第三回家族のきずな絵本大賞』大賞受賞。
ブログの文章も担当。

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